Gallery Wanderlust




9月7日(金)


「ポンペイ展」 江戸東京博物館〜




もし、ローマ史について何の予備知識もない子供がこの展覧会を見たら、「なんだ、今とおんなじジャン!」とまず第一声をあげそうだ。確かに展示されているガラス器具や容器などの生活用品、化粧品やアクセサリー等は、東急ハンズや無印良品でも似たような商品が買えるかもしれない。
携帯電話やテレビ、コンピューターなどの通信・情報機器、飛行機や鉄道、車などの高速移動手段以外、現代社会における「モノ」と「システム」は2000年以上前の古代ローマ帝国において、すでに存在し、現代と同じかそれ以上に完全に機能していた。ちなみに日本は弥生時代である。
逆に考えれば、その後のヨーロッパ人の精神的礎となる偉大な文明を築いたローマでさえも歴史の理どおりにポンペイの崩壊から400年後に滅んだ。 こんなにも豊かな暮らしの営みが帝国の隅々まで行き渡っていたにもかかわらずだ…。

現代文明社会におけるローマ帝国」を自負するアメリカは、自ら提唱する「ワールド・スタンダード=アメリカン・スタンダード」の布教が「パクス・アメリカーナ」につながると真剣に信じ込んでいるらしい…。
連日放送される「アメリカの仕返し」を見ていると、真のならず者は現在のアメリカの「第一人者」であり、彼らの正体が実は「シビリアン」ではなく「蛮族」であることがよくわかる。
そして、それに盲目的に追随するだけの僕たちの国は、さらに愚かである。
"Show The Flag"と言われれば「もう我々は戦いたくない」と堂々と白旗を揚げてもいいのではないか。「真の友人」なら根気強く友人の間違いを正し、命をかけて暴走を止めるべきだ。
自分の利益だけを考えて、弱者を利用できるだけ利用した挙句、そのしっぺ返しに対してテロリズム撲滅の名のもとに戦いを仕掛ける。相手国、自国を関わらず多くの人々にさらなる苦しみをと憎しみをもたらすアメリカの戦略…。少なくとも古代ローマはそんな「愚行」はしなかったに違いない。もし、カエサルやアウグストゥス、2世紀の皇帝たちならどうしただろう。きっと彼らの創った「国家運営・統治戦略」で考えると、21世紀始めの「アメリカの仕返し」は全くのナンセンスであったに違いない。